NGC2170 The Angel Nebula

冬の大人気対象、いっかくじゅう座のアゲハ蝶星雲、NGC2170を撮影してみました(*‘∀‘)
海外ではエンジェル星雲って呼ばれることが多いそうな(*’ω’*) 確かに、ティンカーベル的な雰囲気も感じますね~ 緑色じゃないけど・・(;・∀・)

・撮影日:2023年10月13日~10月26日(計9夜)
・場所:和歌山県・紀伊アストロスタジオ
・赤道儀:Skywatcher EQ6R, ZWO ASI 120MM-Mini &PHD2 Guide
・鏡筒:Takahashi ε-130d x2台(並列同架)
・カメラ#1:ZWO ASI294MM Pro
  Filter: Astrodon LRGB Filter
   L: 5分 x 219枚
・カメラ#2:ZWO ASI2600MC Pro
  Filter: -
   Color: 5分 x 219枚
 総露光時間:36時間30分

周囲の茶色いガスの色を出すか、控えるか、悩みましたが、構わず出していく方向で処理しました。

色合わせはいつも通り、PixInsightのSpectrophotometricColorCalibration(SPCC)で合わせてから微調整しました。前から気になっていたのですが、SPCCを掛ける際、Blurxterminatorによる処理をかけたあとにSPCCで色合わせした場合と、Blurxterminatorなしで色合わせした場合で、SPCCの結果グラフの表示に大きな違いが現れます。

総じて、Blurxterminatorを掛けた後のSPCCより、BlurxterminatorかけずにSPCCを掛けた方が、グラフ上の点の並びが収束していますね。ちなみに、BlurxterminatorはAI Version 2です。BlurxterminatorとSPCCを組み合わせたいときは、先にSPCCで色合わせした方がよさそうなように感じます。実際に目で見ても、Blurxterminatorのあと、特に微光星の色合いが少し変わる(補正)されている様子も見て取れるので、Blurxterminatorによっていじられる前の情報で色合わせしてもらったほうが良さげに感じます。

※私はLとカラー、両方にBlurxterminatorをかけてます。ほんとうはLだけに掛けたいですが、そうすると、LRGB合成したとき、星の回折像がカラー側だけ太いため、少しカラー情報が星のスパイクからはみ出しちゃうんですよね。。微々たることなのですが、どうしても気になってしまうので、カラーカメラで撮影した画像にも弱めにBlurxterminatorを掛けるようにしています。
その結果として、(あくまで私の場合ですが)微光星が緑色に転ぶことが多いです。その点は、最後にSCNRをかけることを見越して、全体的な色バランスで判断するようにしています。


ちなみに、今月発売の天文ガイド、星ナビ、両誌に作品を掲載いただきました。精魂込めて仕上げた作品が載ると、心底嬉しくなりますね(*´▽`*)


これまでの作品たちはこちらです
お時間あったらご覧いただけるとうれしいです。(‘ω’)ノ

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NGC2170 The Angel Nebula」への2件のフィードバック

  1. 喫茶TSUBAKI さんの発言:

    ダブル入選おめでとうございます。

    もう出せば載る状態だですね。リモートの成果が出まくり❣️♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

    すでに、紫アゲハを撮っていたとは全く知らず。
    800㍉の画角でもこの雰囲気は見惚れちゃいますね。

    自分はカメラを縦構図のままなので今年もまた撮らずになるかなぁ…\(//∇//)\

    返信
    1. じゅうざ さんの発言:

      コメントありがとうございます〜!!!
      紫アゲハ、撮ってましたよ〜〜😋 ほんとはもっと焦点距離長い鏡筒で撮ると、黒い暗黒帯とか、すごく詳細に表現できそうですよね〜〜💦ただ、13cm鏡筒でも、BXTやwavelet系処理の恩恵で、かなり細かいところまで出てくるますし、処理してて楽しいです😋
      カメラ構図、容易に変えられないので、なやましいですよね😅

      返信

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